Up Tight
プレスティッジのジーン・アモンズで1961年の録音。1曲目から7曲目までが、ピアノにウォルター・ビショップ、ベースのアーサー・デイヴィス。8曲目から14曲目までが、ピアノにパティ・ブラウン、ベースのジョージ・デュヴィヴィエ。これ以外は通しで、リーダーテナーのジーン・アモンズ、コンガのレイ・バレット、ドラムのアート・テイラーで全14曲たっぷり、ジーン・アモンズを堪能できる。全体を通して、これといって有名になった演奏は無いにしても、ジーン・アモンズのコレクションの中では中堅で聴きやすい。当時ジャズは色々新しい潮流が出現てきた中、それらを尻目に、実直に我が道を淡々と突き進む頑固さが職人さが特徴といえる。アルバムタイトルの10曲目の「Up Tight」がその軽いノリの中にも太っ腹で豪快なボス(The Boss)を象徴している。
(青木高見)