パッヘルベルのカノン~バロック名曲集
1曲目がメランコリックなアダージョではじまるから、日暮れ以降に聴きたいCD。本当に気品高い演奏で選曲もわくわくさせる。こんな素晴らしい音楽を自宅で聴ける幸せ、完璧だ。
ヘンデル 歌劇《アグリッピーナ》アナトリエ・リリク・ドゥ・トゥルコワン 2003年 [DVD]
始まって なんだこりゃ! シルクドソレイユか!と思うほど化粧と衣装が面白いです!
それが、それぞれのキャラクターにぴったりで どんどん話に引き込まれていきました。
アグッリピーナとネローネの最初の場面の歌で 二人の性格が本当によく分ります。
(ネローネのジャルースキはあんな高音を軽々と自然に出してすごすぎる!浅はかな
馬鹿息子と思えるのも アリアを完璧に歌っているからですね。)
舞台上には箱や柱のようなものがあり(場面ごとに変わります) ほとんど動かない人間も数人いて
そこに光で 模様(あれはなんだろう?)が映り 不思議な世界が広がりますが、それぞれの場面の
ここは、ポッペーアの部屋とか 広場だとか 自然に入り込めました。
オペラと言うより 芸術の舞台を見ているようでした。
輝けるディーヴァ‾ベスト・オブ・サラ・ブライトマン (Sarah Brightman DIVA The Singles Collection)
これまでにサラの数作品(CD、DVD)についてもレビューを書いてきましたが、この絶世の美声に心惹かれた、しかしどの作品を求めたらいいかわからない人は、本作をてがかりにするとよいでしょう。それぐらいサラの魅力を凝縮し、オペラ座の怪人以降の彼女のキャリアの中からよりすぐりの名曲を集めた充実のベスト作です。耳慣れた「青い影」「スカボロー・フェア」、そして映画音楽の世紀の名曲「ミッション」と「タイタニック」のテーマ(8、15曲目。なお、15、16曲目は日本盤のみのボーナス・トラック)は必ずや貴方の心を虜にするでしょう。本作ではクラシックの曲が少ないように思いますが、彼女のクラシカル唱法が気に入ったら、「アヴェ・マリア 〜サラ・ブライトマン・クラシックス」を求めればいいでしょうし、「ミッション」のテーマ等の個々の曲が気にいったらそれらを含む「エデン」や「ラ・ルーナ」等のオリジナル作品を求めればいいでしょう。ポップスとクラシックの垣根を感じさせない、まさにディーヴァの声が作り出す世界の間口の広さには驚嘆するばかりです。帯の宣伝文句が言うように、美麗フォト多数のブックレット、そしてディスコ・グラフィー付きの解説資料も見応え・読み応え十分。きっとサラ初心者の方には参考になるでしょう。最後をヘンデルの「サラ」バンド(キューブリック監督の名画バリー・リンドンで印象的に使われていた曲)で締めるのも洒落ていますね。もちろん、長年のサラ・ファンにとっても、サラの名曲の数々をオリジナル・アルバムの枠を超えて聴きたいときにピッタリのベスト盤として推奨に値します。
Messiah: Vocal Score
メサイアの楽譜はいろいろ出回っていますが、このNovello版は楽譜が読みやすくオススメです。私がAmazonで購入した物は、表紙に「メサイア」と入っていない日本語解説の入ってないバージョンだったのですが、軽くて持ちやすかったです。ただ、ビニールコーティングはされていなかったので使い込んでいるうちに表紙がよれよれになりました。「メサイア」と入ったものはビニールコーティングされているので長持ちします。なお、これを楽器店で購入するとかなりの値段です。
ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」グラインドボーン音楽祭2005年 [DVD]
2005年グラインドボーン音楽祭で上演されたものです。
2006年にSouth Bank Show Award を受賞しています。
リュートやチェンバロが軽やかに鳴り,アリアが続く音楽は,
いつもの私であれば,バロックですねぇ・・・と思ううちに眠くなるところ。
クリスティが巨匠だということは知ってるんですが・・・すいません。
しかし,このヘンデルは,舞台から目が離せません。
特典映像の練習風景を見ると,みなさん,鏡を前に振り付けの練習をしたりして,
まるでミュージカルのよう。
舞台での立ち位置一つにも気を配り,高い技術を要するダンスを取り入れたエンタメ的舞台です。
タイトルロールのサラ・コノリーは,歌のうまさはもちろん,一挙一動,男になりきっているし,
クレオパトラ役のダニエル・ド・ニースは,歌,ダンス,演技,美貌,スタイル,若さと,
どこから見ても輝いています。
クレオパトラにしては,健康的でキュート過ぎましたが,素晴らしすぎるので,
そんなことはもはやどうでもいいです。
観客も,カーテンコールは拍手喝采+足を踏みならして地鳴りのようでした!
侍女二人を左右に従えてアクティブな踊りを披露しつつ,楽々とコロラトゥーラをこなす
ド・ニース,すごすぎる。
次々着替える8着の衣装もセンスが良く,素敵でした。
特典映像も盛りだくさんでしたが,一番,よかったのが,ド・ニース密着取材。
素顔のド・ニースを満喫できますし,音楽祭開催地のブリティッシュカントリーな景色も
楽しめました。一度,本物の音楽祭に行ってみたいもんです。
輸入盤なので日本語字幕がないのですが,歌詞は同じようなことの繰り返しなのか(イタリア語わからん),
どっちにしろ,どの歌も最初のフレーズ程度しか字幕(英語等)が出ないです。
ストーリーも単純ですから,あらすじを知っていれば十分楽しめると思います。