MS.VOCALIST
デビー・ギブソンは10代で発表したデビュー作からヒット曲を連発したので当時のMTVでは彼女の飛んだり跳ねたりする姿がやたら目についた覚えがある。その少女も今や40歳。時の速さに唖然とするばかりだ(こちらも同じだけ歳をとったわけだが)。
このカバーアルバムは日本の男性アーティストの大ヒット曲ばかりを取り上げているため、一聴しただけでは違和感を感じる曲も多く、実際、出来不出来があるように思った(好みの問題が大きいだろうが)。
個人的には3「I LOVE YOU」、6「TRUE LOVE」、7「瞳をとじて」、10「ロビンソン」が比較的素直に歌われており、2「SAY YES」、8「桜坂」、9「HOWEVER」が大胆なアレンジで聴かせてくれた。聴けば聴くほど新しい発見があると思う。あなたの評価はどうだろうか?
ギターソロのための 日本のポップス Vol.2 (ギター・ソロ)
ギター始めて3年の初心者が言うのもおこがましいですが、
竹内さんのアレンジはどれもすんなりと心に降りてきます。
特に本書はまだ最初の4曲しか弾いていませんが、
竹内さんのアレンジ集の中では間違いなく
トップクラスのクオリティだと思います。
まだまだ読譜も未熟ですが、譜面と苦闘する楽しみと
感動が味わえる私にとってのお宝です。
時の扉
シングル曲はもとい、自身の提供歌詞の楽曲をセルフカバーした「このまま君だけを奪い去りたい」の美しいまでの歌声や、「星のない空の下で」でみせる第二期前半のWANDS的真骨頂のポップナンバーや、「ミスター・ジェイル」で見せる世の中からのイメージに対するストレートな心情吐露、そして上杉により作詞作曲の雄大で肩の力の抜けた優しいナンバー「キープ・マイ・ロックン・ロード」等、聴き応えのある楽曲仮名を連ねてますね。全編に渡って売れ線を意識しつくされたメロディーがひしめき合ってるので、とても聴き易い仕上がりだと思います。
青春歌年鑑 90年代総集編
10年のスパンをCD2枚組に収めるというのは、少々無理な気もしますが(万人が聞いている訳ではない洋楽ならOKでしょうが、皆がある程度聞いている邦楽ならば尚のこと)90年代を一気に振り返るという意味では中々なのかもしれない。
しかし実際、90年代中期を席巻した小室ファミリーは3割程度収録されているのに比べ、初期を席巻したZARD、WAMDS、DEEN、TBOLAN等のビーイング系アーティストが一曲も選曲されていない等の偏りがあるのも否めない。
ただ、こうしてみると一口に90年代と言っても初期と末期では随分状況も様変わりしたと改めて実感できる曲達だ。
Disk1の1で既に「90年代=ミリオン時代」という幕開けを予感させた、と同時にまだバンドブームの余韻が残されている事を感じる。
2を聞けば彼の透き通るボイスにより望郷感をかき立てる事が実感できる。今には無い名曲。
3は、ミリオン時代初期の代表的曲だが、勇気づける歌を等身大素人的雰囲気を漂わすことで上手く相乗効果を働かせた流行のスタイルで「大事マン」や4にも通ずる。
5は当時は斬新なファッションスタイルとダンスだと思ったが、今見ても全然いけているスタイルなのが改めて先鋭性で凄いのが分かる。<
6・7・8・10は所謂ドラマタイアップ手法時代の象徴を物語っている。6・10は穏やかなドラマだった関係で麗しいバラード調になっており、7・8も当時クリスマス時期だっただけに今でも良く耳にする曲だ。フミヤの待望のソロと久しぶりの稲垣のヒットという話題性と同時に改めて二人の大人な魅力も感じた曲だ。<
12から小室時代の幕開けだ。13とダンスサウンドの底上げに大きく貢献した。
14はシャ乱Qをスターダムにのし上げた曲。今聞いても鳥肌が立つ程の美麗なメロディーだ。当時歌番組でアスカがこの曲を聴いた時、将来必ずブレイクすると言い切ったのが記憶に残る。
Disk2の1では浜ちゃんが冗談で小室に番組中持ちかけた事で実現した曲。3・4はダンス以外にも新たな小室の魅力を予感させた名バラードだ。
以下長々するので、割愛させてもらうがやはり一口に90年代といってもやはりかなり時代の流れを実感すると共に時代の流行にいかに影響を受けていたのだというのも理解できる。