ライヴ・イン・ナバホ・ネイション [DVD]
~~力強く、時には優しく、いろいろな歌い方を使い分けるアラニスモリセットですが、今回のこのDVDでは、北米のナバホ族とともにそのルーツなどを学びながら、彼女自身の音楽におけるスピリチュアルな部分をさらに磨いていく、そんな光景が見られるように思います。ナバホの方たちとの共演、はたまた自然との共演まで、なかなか内容の濃い一枚だと思います。基~~本的な曲構成は、「ジャグドリトルピル」の曲目からなっています。「ジャグドリトルピル」のアルバムとは違った一面がかいま見れますよ♪~~
ナバホへの旅 たましいの風景
先日、雑誌の対談を読んでから、「中心に権力を持たない社会」というようなものを考えていて、それからこの本を読んでいて、ナバホの伝統的な儀式「サンダンス」を、チーフ、リーダーとして受け持つ人の話がなんだか繋がる気がした。
河合さんが「チーフになる人はどうやって選ばれるか」と質問すると、相手は「自然」に決まるのだと答える。
「私はほんとうにどうしてか知らない。あるとき、あなたは座っていて、次の日には、あなたは人を助けている。そうして、あなたはチーフになっている・・」
なりたいと思ったり、要求したりするわけではなく、「そうなっていたのです」と答える。
じゃあ、そんなふうにしてなったリーダーが勝手に自分の気に入るように行動し始めたらどうなるのか。と訊くと、これも単純な答えである。
「自然に人は離れていく。ふと気がつくと、周りに誰もいなくなる」
「誰も平等である。中から自然に選ばれたからといって偉いわけでもない。偉いと思った瞬間に人々は離れていく」
1920年代に、ユングは、西欧人がまったく軽視していたアメリカ先住民族の長に会ったときの驚きを書いていて、その長の顔に衝撃を受けたという。その「悠然とした落ち着き」に感嘆する。ヨーロッパでは見られない顔だと感銘を受けた。
河合さんは、現在ならともかくこの時代に、「ヨーロッパの影の部分を認識していた」ユングの先見性に驚いている。
「われわれの観点から植民地化とか、異教徒への宣教、文明の拡張などと呼んでいるものは、別の顔を持っている。つまり残忍なほどの集中力で遠くの獲物を探索する猛禽類の顔付きであり、海賊、野盗といった悪人どもにふさわしい相貌である」
今さらの社会のシステムの頂点に、「悠然とした落ち着き」のリーダーの顔など見られるだろうか。
ナバホの大地へ (理論社ライブラリー―異文化に出会う本)
注文したこの本がとどいたとき、パラパラとめくってみたら、きれいなレイアウトの文章と白黒写真、そして何枚かの、アメリカ南西部の広大な風景のカラー写真が目にとびこんできました。
対象年齢は高校生くらいでしょうか。2001年二月に初版、A5判ハードカバーの本です。
アメリカの大学で文化人類学を専攻する日本人の女子大学生が、卒業までにいちど南西部のフィールドワークをしたいと思い立ち、実際に、61歳のナバホの女性、アイリーンさんとともにすごした生活を、文章につづった本です。
都会暮らしの著者には、ナバホの生活ではなかなか役に立つ仕事も果たせずにいる、という手記ですが、若い外国人の娘さんを、家族のようにうけいれてくれるアイリーンさん。ナバホの伝統をうけつぐ、最後の世代かもしれないその女性は、ナバホの精神を伝え残そうと、ときにきびしく、ときにあたたかく、語りかけてくれます。
私は、アイリーンさんがお孫さんと「シャンプーの根っこ」をとりにいくところ、あとは羊を解体して食べるところが、とくに好きかなあ。
作者自身のお父さん、お祖母さんのことばも、心にのこりました。
この本の挿画が鈴木幸枝、造本が渡辺澪子、編集が澤開久美子、と、スタッフがみんな女性のひとなのも、なぜか印象にのこりました。
本の帯には、「河合隼雄さん 推薦!」とかいてあります。
ナバホへの旅 たましいの風景
先日、雑誌の対談を読んでから、「中心に権力を持たない社会」というようなものを考えていて、それからこの本を読んでいて、ナバホの伝統的な儀式「サンダンス」を、チーフ、リーダーとして受け持つ人の話がなんだか繋がる気がした。
河合さんが「チーフになる人はどうやって選ばれるか」と質問すると、相手は「自然」に決まるのだと答える。
「私はほんとうにどうしてか知らない。あるとき、あなたは座っていて、次の日には、あなたは人を助けている。そうして、あなたはチーフになっている・・」
なりたいと思ったり、要求したりするわけではなく、「そうなっていたのです」と答える。
じゃあ、そんなふうにしてなったリーダーが勝手に自分の気に入るように行動し始めたらどうなるのか。と訊くと、これも単純な答えである。
「自然に人は離れていく。ふと気がつくと、周りに誰もいなくなる」
「誰も平等である。中から自然に選ばれたからといって偉いわけでもない。偉いと思った瞬間に人々は離れていく」
1920年代に、ユングは、西欧人がまったく軽視していたアメリカ先住民族の長に会ったときの驚きを書いていて、その長の顔に衝撃を受けたという。その「悠然とした落ち着き」に感嘆する。ヨーロッパでは見られない顔だと感銘を受けた。
河合さんは、現在ならともかくこの時代に、「ヨーロッパの影の部分を認識していた」ユングの先見性に驚いている。
「われわれの観点から植民地化とか、異教徒への宣教、文明の拡張などと呼んでいるものは、別の顔を持っている。つまり残忍なほどの集中力で遠くの獲物を探索する猛禽類の顔付きであり、海賊、野盗といった悪人どもにふさわしい相貌である」
今さらの社会のシステムの頂点に、「悠然とした落ち着き」のリーダーの顔など見られるだろうか。
~~力強く、時には優しく、いろいろな歌い方を使い分けるアラニスモリセットですが、今回のこのDVDでは、北米のナバホ族とともにそのルーツなどを学びながら、彼女自身の音楽におけるスピリチュアルな部分をさらに磨いていく、そんな光景が見られるように思います。ナバホの方たちとの共演、はたまた自然との共演まで、なかなか内容の濃い一枚だと思います。基~~本的な曲構成は、「ジャグドリトルピル」の曲目からなっています。「ジャグドリトルピル」のアルバムとは違った一面がかいま見れますよ♪~~