劇場公開当時、それなりの話題にはなったものの、高額VHS販売終了後はDVD化さえされなかった、消え去る運命を辿りつつある映画です。
TVドラマとはまったく異なり、設定期間も短いストーリーはシンプルそのものです。
恋愛の刹那のなかに、残された人生のすべてを燃焼させ、愛する人の記憶に、わずかでも自分という痕跡を残したいと願う少女(柏木繭)。
孤独の引力で惹かれ合い、やがて彼女の温かく静かな海の底へ沈んでいく教師(羽野一樹)。
初々しい役者たちの演技も手伝い、ぎこちないカットも見受けられますが、はっとするような印象的なシーンも数多くあり、今でも、江ノ電を見かけたり、坂の下に海が見える道や激しい雨の中を歩いていると、この映画ことを思い出します。
強い風が吹くなか“妊娠したら責任取れよ”と言って笑う繭は、儚い美しさに溢れています。
この映画はドラマ版のように、よく練られた脚本を時間を費やして作られたものとは違います。でも、残された時間に追いつめられ行き場を失った繭が、ただ単純に終息点へとひた走る姿が夏の日の一瞬の風景と重なり、強く記憶に焼き付けられる映画です。
高校教師入門―仕事の進め方・考え方
高校教師の要諦とは、一言でいえば「目配り、耳配り、頭配り」だと著者は言う。(どの仕事においてもこれは重要だ。)それを、自分の教える教科、クラス、学年、校務にかかわる仕事、学校内外の人間関係、「モノづきあい」という教師の広い守備範囲にわたって活用せよと言う。
そして、この本の勝れた点は、その提言を抽象論で終わらせず、必ず、具体策にまで及んでいることである。さらに、生徒との健全な関係構築のためには、教師はこうすべしだけではなく、教師が良かれと思って犯しがちな過ちが挙げられている。
また、優秀な生徒の対極にいる「勉強したくない病の生徒」や「手抜きの三年間を過ごしてきた生徒」にどう向き合うかという、現在の教育の中での難問からも目をそらさない。
しかも、満載された具体策は、単なるアイディアではなく、著者が長年にわたって培ってきた教師の責任、職分などへの思索の結果であることが見て取れる。現役時代には「よく考える教師」であったに違いない著者が考え、実行してきた知恵がぎっしり詰まっている。
いつか、あるいは、すぐ教師になろうとしている人には大きな助けとなる本である。同時に、今日の複雑化する教育の中で、悩んでいる現職の教師たちにも大いに参考になる。また、学校という総体がいかに機能しているかを知りたい読者にも有益である。
文は人なりというが、著者の人柄を反映した控えめな文章は、読みやすく、内容は説得力に富んでいる。
高校教師 DVD BOX
野島伸司の脚本は問題提起が素晴らしく、オリジナル脚本の見本のようです。
最近のドラマを見ていて、この様な作品が少なく、寂しい気がします。
真田広之、桜井幸子の主役は今見てもはまり役。映画版もありましたが、こちらにはかなわない。そして赤井英和、京本政樹も良かったです。
本当に優れた作品は色あせない物ですが、今見ても全く古くなっていません。
高校生の教師に対する憧れは普遍のものだし、最近の事件を見ていると、当時の衝撃が当たり前になってきている事が恐ろしい。
改めて野島伸司の目に驚いてしまいます。
ドラマ好きの方なら必見の作品です。
高校教師 VOL.1 [VHS]
まさに野嶋ワールド炸裂、彼の手がける作品は常に衝撃的だから視聴率が稼げる(笑)って事は面白い(インタレスト)。パンテイーを脱がされレイプされる場面、持田ファンは見たくないかも、、、でも初々しくって萌える。