野菊の墓 (集英社文庫)
初めて手にしてから、ウン十年となります。幼い恋の行方と結末に涙とともに歯ぎしりしてしまうのは私だけでしょうか。理屈ぬきで青春の痛みを感じる悲恋小説です。確か、この文庫には「春の潮」も収められていたと思います。こちらも佳品です。なお、映画化された木下恵介「野菊の如き君なりき」も、かなり泣ける作品です。
野菊の墓 (新潮文庫)
幼馴染のような関係で、
年を経るとともに、お互いを好きであることに気付いた少年と少女が、
心ならずも周囲の大人たちの介入によって隔てられ、
目に見える形としては結ばれない結末を迎えてしまう物語。
昔の作品であるので、当然のことながら文章の質は、
現代の小説とかなり違う。
しかし、それを読みにくいと思うことはなかった。
逆に、伊藤左千夫氏の文体が、野菊の墓を描くにあたって、
とても合っている。
好きとはどういうことか、人が死ぬとはどういうことか、
などを問うている作品ではなく、
人間の感情の根幹を揺さぶってくるような、
映像ではなく活字ならではの味が滲み出ている作品である。
一読をお勧めする。
野菊の墓 [DVD]
リアルタイムで、TVで見ました。
松田聖子主演の「野菊の墓」が有名
ですが、やはり薄幸の主人公は百恵!
山口百恵は数多くの文芸作品に主演
していますが、これはそれらと比較
しても、何の遜色もない出来です。
相手役は三浦友和ではなく、新人の
役者ですが、それが妙にドラマに
リアリティーを与えて、かえって
良かったです。
お勧め!
絵で読むあらすじ日本の名著―1話5分で名作が読める!
先ほど読み終えました!
ゆるいイラストと、読みやすくておもしろい文章が、やみつき!!
今までの他のあらすじ本とは全く違う。
文章自体におもしろみを感じるし、絵が笑える。
それなのに、しっかりと感動したり、考えさせられたりする。確かに名著。
あらすじを知っておきたいから読むという本ではなく、
おもしろいから読む本。
本当におもしろい!!
世界版も出てるので、これから注文します!