純愛中毒 [DVD]
たった一つの愛を貫くたびに自分は自分でない。他の人間になったと偽りつづけるという信念。
そこまで人を愛したことをないものには理解しがたい映画かもしれない。
売春行為、援助交際など、中身のない愛が交錯する現代において、これほどまでにたった一つの愛の重要性を観るものに叩きつけた映画は他にないと断言できる。
一言気に入らなかった、来るべき時間に来なかった。そんな理由だけであいを壊し、離れ離れになる・・そんなことを繰り返すものには分からない深みがある。
本当に愛したもののため、あらゆる小道具を使い、相手の目を、違う形で自分に向ける。
今本当に愛している人がいる方にお勧めします。イ・ビョンホンに自分の姿を重ねてみてください。
報われない愛の形の儚さに、衝撃のラストに、涙をこぼさずにはいられなくなるでしょう。
恋愛中毒 (角川文庫)
読書というのは、読んだときの年齢や自分が置かれている場によって、同じ本でも受け止め方、感じ方が全く違うものになります。その意味で再読が必要なのです。再読によって自分の変化を感じることができるからです。しかし再読に堪え得る作品はそんなにないのが現実ですが。
本作は数年ぶりの再読。今回もやはり終盤にきて作者にやられてしまいました。恋愛を扱った物語のなかでも秀逸な出来栄えです。恋愛物はビタースゥィートに限ると思っておりますが、本作はビターのなかのビターだけを純粋に抽出して取り出した、常人には真似できない作品となっています。読んでるそばから頭の中を映像が駆け巡ります。恋愛は怖い、人間をダメにする無限の力が秘められている魔物です。ちょっとのお互いの感情のすき間からその恐怖は広がっていきます。その先に何があるのか、本作はそこを追求しています。その追求は真剣であるからこそ読者である我々は目が離せなくなるのです。
20代後半以降の男女は必読です。物語の波に乗っていくことも出来るし、自分だったらと考えながら読むこともできます。そこに新たな「自分」を発見することが出来うる物語であると思います。
林真理子さんの解説も本物の「解説」です。物語を読み終えてから、解説を読むと物語の理解が深まること間違いなしです。
恋愛中毒
女心の一面を鋭く捉えていて、名作だと思います。
主人公ほどではありませんが、私自身も過去に、男を深く愛しすぎて泥沼に陥ってしまったことがあります。この作品は、そういった過去の心の襞をはっきりと思い出させるもので、胸が痛くなりました。
今分析するに、主人公や私が泥沼にはまってしまった原因は、多分自分に自信がなかったり、愛されたという実感がなかったこと、「愛と性を結びつける日本の教育と、現実がそうではないという事実」にあるように思います。
私も主人公同様、もう二度と恋愛はしないと誓い、今では子供と自分を愛する事に徹しています。恋愛を素晴らしいものだと、私は決して思いません。恋愛を賞賛する作品が多い中、恋愛の真実を書いているという点で、私はこの作品を高く評価します。
カンニングの恋愛中毒 ~天狗芸人カンニング竹山を告発する!~ [DVD]
個人的に「竹山の妹オーディション」のくだりは
ちょっとダレてしまいましたがその他のコーナーは
全体に面白いと思います。楽しめました。
しかしですっ!
鳥居みゆきさんの魅力を最大にいかしているのは
恋愛中毒での竹山さんとのからみ・コントだと思っている
鳥居みゆきさんのファン(ボクw)としては
芸人面接がカットされている事は残念でなりません。
パッケージでは後から貼られたと思われるシール以外では
鳥居さんの名前が確認できない事から考えると
まだ鳥居さんの注目度が低かった時期にプレスされて
いたのではないかと想像します。
是非何かの形で鳥居みゆきさんの芸人面接が
ノーカットで収録されて発売されるのを期待します。
他の芸人さんのファンの方にはかなり辛口になるかもしれませんが
鳥居みゆきファンとして★3つをつけさせていただきます。