バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑
巻頭にあるように、フィールドで役立つよう構成したという意図は、生態写真がメインな事からも分かるんだけど、このグループに興味を持ったばかりの人が使いやすいかと言うと、甚だ疑問。
グループの概要が分からない人では、見つけた種類を端から探して行かなくちゃならないので、この量だと苦行です。やたら高い山に地図無しで登る感じ。このグループの大まかな枠組みが分かるページが頭に2見開きもあれば、使い勝手が全然違ったのに。写真を少し削ってもいいから、生息環境や分布、出現期などをアイコン化するなどすれば、さらに親切だったでしょうね。情報量が多いだけに惜しい。紙質のせいかやたら重く感じるのもフィールドではマイナスです。
ま、安くてきれいな写真が一杯載っているのが良い本という人にはおすすめかも。
バッタ君 町に行く [DVD]
☆都会の真ん中に、虫たちが平和に暮らす草むらがあった。だがある日、囲いが壊れてしまい、それが原因で人間に荒らされ、虫たちは危険な状態にさらされてしまう。そんな中、ブロード・ウェイの大邸宅に住んでいるバッタのホピティが長旅から恋人ハニーの元に帰ってきた。ホピティは草むらの惨状を知り、安全な土地への引越しを提案する。新たな決意を胸に、虫たちの苦難の引越しの旅が始まる!。という、内容で、『虫』たちが繰り広げる喜怒哀楽の世界を背景に、ミュージカル形式で単純明快な構成で描いた大人向けの古典的アニメーション映画=恋愛物語である。ホーギー・カーマイケル等の有名歌手の曲もストーリーを引き立てている。絵柄や美術には【ロトスコープ】や【セットバック】という当時としては画期的な技法が取り入れられている。無駄がないスピーディーな展開にも感心させられる。現在のアニメーションに比べて古風=未熟であり、お話も他愛ないが、アニメの王国ディズニーに対してライバル意識を燃やしていた監督であるマックス=デイブ・フライシャー兄弟が手掛けた最後のアニメーション映画としての歴史的価値は相当高い。種類豊富な虫たちが織り成す群像劇や美しい風情描写も素晴らしい。無邪気にのんびりと楽しめる貴重な一篇であります☆。
世界終末の序曲 [DVD]
主人公のピーター・グレイブスは「スパイ大作戦」に出演するまでB級映画の常連でした。「金星人地球を侵略す」で金星ガニ退治したのも彼でした。今年鬼籍に入られました。
Mr.B.I.Gの作品の中でも、万人受けする作品化と思います。
しかし「終末の兆し」がDVD化されるとは良い時代になりました。
とべバッタ (田島征三)
勇気ある選択と自分らしさを貫くバッタの姿に心を打たれた。
力強いイラストと歯切れよい文章で、作者からのメッセージを素直に読み取ることができる。
幼児期にはもちろん、就学後も読み聞かせたい秀作。
Live! 清水ミチコのお楽しみ会 ”バッタもん” [DVD]
特典映像のWOWOW放送番宣スポットによると、このDVDの本編を放送した番組は夜11時40分始まりだったとか。確かにこの本編のステージは深夜の有料放送にぴったりの雰囲気が濃厚。それなりの対価を払えばアクセスできる密室芸とでも言うべき雰囲気。
CDと違ってステージでは同時多声は望めない。その代わりに視覚に働きかけるサービスがパワフル。某お隣の国の国営テレビの女性アナウンサーに始まって、黒柳徹子との対談(これはちゃんと本人が出演)、YUMISOの「青春のメディスン」のヴィデオ・クリップ、YOKO OH! NO, INTERVIEWといったヴィデオが爆笑もの。時々ちらつくモザイクが際どさを演出していて、見えないなりに面白い。もちろん得意のメドレーもCDより本人の特徴を過剰に強調した歌+顔・振り+(曲によっては)ピアノのライヴ・ヴァージョンがおかしい。