All American Nightmare
2ndアルバムでメロディアスハードロックの魅力を凝縮したような素晴らしい作品を作ってくれた彼ら。
3rdではどんなサウンドを聴かせてくれるか大いに期待していましたが、どちらかというと1stをよりヘヴィにしたような作品になりました。
今回は曲の色がはっきりとしていて、1・2・4・6・8がヘヴィなナンバー、3・5・7・9・10がパワーバラード的なメロディアスなナンバーになっています。
メロディアスなナンバーはどれも素晴らしい出来で、彼ららしいキャッチーで美しいメロディーが楽しめます。
ただ、ヘヴィなナンバーのメロディーがやや弱く、前作の2や8のようなキャッチーながらも哀愁をおびたハードなナンバーがないのが残念です。
前作がメロディーを強調した作品だったので、今回は敢えてヘヴィな面を前面に押し出してきたのかも知れませんが、彼らの素晴らしいメロディーセンスを考えるとやはりちょっと惜しいように思えました。
とはいえ、3作続けてこれだけしっかりとした作品を作りあげる実力はやはり素晴らしいと思います。
個人的には2ndのメロディアス路線の方が好みではありますが、作品としてのレベルはとても高いので彼らのファンのみならず、スキレットやドートリーが好きな方にもぜひオススメしたいアルバムです。
Take It to the Limit
オクラホマ出身HINDERの3年ぶりの2nd。
デビュー作からのシングル「Lips of an Angel」がアメリカでかなりヒットしたため、
2ndはバラード中心でくるのかと予想していたのですが、全くその逆でした。
デビュー作では見られなかった軽快なノリのナンバーが半数を占め、その他の曲も
全体的に明るめに仕上げられています。
#2なんかはBON JOVIっぽい感じ(特にサビのあたり)になっていて
今作はオルタナロックというよりもっと普遍的なハードロックに近付いた印象を受けました。
普通のロックファンからハードなのが好きな人にまで幅広く支持される良作だと思います。