Final Straw
Snow~ Patrol、このアルバムでメジャーデビューするスコットランド出身のバンドです。といっても、メンバー自体は、北アイルランド出身です。
全体的に、きれいなメロディが根底にあり、とても聴きやすくし上がっています。またボーカルのささやくような歌声もきれいなメロディを際立たせていると思います。ギターのざらつくようなサウンドで疾走感あふれるナンバ~~ーと対比するようなきれいなバラードのギャップが面白い作品でもあります。
プロデューサーにダンス畑の人を起用したせいか、ところどころに、踊れる雰囲気を醸し出しているのもとても新鮮でした。
iTunesをもっていれば、iTunes Music StoreのMusic Videoのコーナーで彼らのSpitting Gameのヴィデオが見れるので聴いてみるといいと思います。~
Fallen Empires: Deluxe Edition
前作「ハンドレット・ミリオン・サンズ」は前々作「アイズ・オープン」の延長線上の様な作風でしたが、今回の新作は所々にエレクトロ・サウンドを取り入れつつ今までの「らしさ」もあり、なおかつ全体の構成も良く練られていて、明らかにネクスト・ステージへ達したことを確信させる素晴らしい作品になったと言えるのでは。
14曲約1時間、1曲も飽きずにのめり込めるアルバムはそうあるものではありません。 このバンドはアルバムの構成というか流れを作るのがホント上手いと思います。
新鮮なのにこの安心感、地道に人気を獲得してきたバンドだからこそ成せる業ではないでしょうか。
良い曲ばかりで..感動しました。
ライヴ・アット・サマセット・ハウス [DVD]
「Final Straw」のブレイクによって、バンドが上昇気流に乗っている感じがとてもよく出ています。
ボーナス映像の彼らの楽しげな様子からも彼らが今の状況を楽しんでいることも伝わってきます。
ライブ本編は、フジロック来日直後2004年8月8日にロンドンで4000人の観客の前で行われたものです。
照明も綺麗で、15曲もやってくれているので、演奏時間65分が短く感じることも見飽きることもないです。
以下に演奏曲を載せておきます。
1. Wow
2. Gleaming Auction
3. Spitting Games
4. One Night Is Not Enough
5. How to Be Dead
6. You Are My Joy
7. Chocolate
8. Olive Grove Facing the Sea
9. Same
10. Somwhere a Clock Is Ticking
11. Ways & Means
12. Run
13. Black & Blue
14. Post Punk Progression
15. Tiny Little Fractures
ボーナス映像も盛り沢山です。
・Japanese Tour Diary
フジロックでの演奏シーン、東京観光、おもちゃ屋で遊ぶ所など来日した時の彼らの様子が収められています。
・4 Play 'Home'
UK国内のテレビ番組用に撮影されたものです。
彼らの出身地や親族、などが登場します。
・US Tour Footage
アメリカのレコード店で、アコギによる演奏だけでなく、バンド編成でのインストア・ライブの様子などが収められています。
・PV
「Run」「Chocolate」「Spitting Game」
隠し映像として、アンダートーンズの「ティーンエイジ・キックス」のカヴァーが入っています。
PVセクションの「BACK」にカーソルを持っていって、右の矢印を2回押すと見れます。
日本盤についてる解説書に各映像の細かい説明やスノー・パトロールの近況について書いてくれているので、かなり役立ちました。
彼らはこの後も大きな成功を手にしているので、この作品が撮影された時は通過点に過ぎないかもしれません。
だからこそこの期間を映像として残してくれたことが後追いのファンからも重宝するかと思います。
Fallen Empires
ここ数年間で路線変更を余儀なくされたバンドは多くあります。
RadioheadやColdplayと比較すると、Snow Patrolは順当な成長を続けています。
繊細さと力強さを併せ持つSnow Patrolらしさは顕在で、過去の作品が好きな方や
ベストアルバムが気に入った方であれば迷わずに購入すべきかと思われます。
1stシングル:ダンス要素を取り入れた実験的な意欲作"Called Out In The Dark"
2ndシングル:"Run"や"Chasing Cars"を彷彿させる壮大さを持つ"This Isn't Everything You Are"
その他には"Fallen Empires"や"The Symphony"辺りの試聴をお勧めします。
随所で新たな試みが見られ、過去の作品よりも音のバリエーションが豊かになりました。
大作への強い意気込みという面ではU2やArcade Fireに近い雰囲気が感じられます。
Snow Patrolの最高傑作としてだけでなく、普遍の名盤として世に認められることを願っています。