ソーシャルメディア炎上事件簿
1.内容(相当程度私見)
インターネットでは、掲示板やブログでも炎上が起こったものだが、ソーシャルメディア(フェイスブックやツイッターなど、のイメージ)が普及している現在でも起こっている。「顧客情報の漏洩」(p34)や「消費者主導の動き」(p111)が強くなるなど、企業、ならびに個人にとっては、ちょっとしたことで重大な事件になる可能性がある。この本では、インターネット上で起こった炎上や不祥事の実例を検討し、企業や個人がどうソーシャルメディアなどを利用するかを指南した本である。
2.評価
単に事例だけを検討するならば、「消費者主導の動き」(p111)など、結構な面があるのに、その点につきポジティブに評価できてなくて、イマイチ、となる。しかし、「おわりに」(p196)「過去の失敗から教訓を抽出し共有しながら学習することで、ネット上の方言・暴言による犠牲者(カッコ内略)を減らすこと」(同)などの「本書の趣旨」(同)を理解すれば、利用者がどう利用するかというのが大事で、それに見合った内容になっている。p149、p164、p195は、面倒に巻き込まれたくなければ、読んでおいて損はない。「おわりに」(p196)から読んでいい本だと思うので、星5つ。