ママでなくてよかったよ―小児がんで逝った8歳 498日間の闘い (朝日文庫)
癌の全身転移。想像を絶する痛みだと聞きます。そんな痛みに耐えながらも人への気遣いを忘れない8歳の男の子。
「ぼく、死にたくない。ママのことが心配で死にたくないんだ」と言う言葉に涙が溢れました。自分がいなくなったらママがどうなってしまうのか、1人で生きていけるのか心配でたまらなかったのでしょう。親子の絆の深さを感じました。
病名の告知、余命の宣告。大人でもうろたえてしまうのにこの子は本当によく頑張りました。
きっと今頃お月様に一番近い星になってママのことを見守ってくれていることでしょう。
明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私
この本を読んで一番に思ったこと。
自分はなんて甘いんだろうか。
バレーを怪我で辞めて、ただ時間が過ぎるだけの生活をしている自分が恥ずかしいと思いました。
横山さんは、バレーをやりたい、でも癌でできなくなり、夢までも失ってしまった。しかし、それでも何かをしようと、必死に戦っていました。
自分にはまだ夢がある。まだ死ぬほど頑張ってなんかいない。だから、もっと頑張っていける。
この本は自分に戦う勇気をくれた本です。
皆さんも是非読んでください。
Saori―木村沙織フォト&エッセイ (NBPムツク)
こちらで評判が良かったので期待していましたが
その期待をさらに上回る大満足の内容でした。
自身について、プレーについて、家族や友人についてなどなど。
彼女の言葉でたくさん語られています。
彼女らしく、文字だけではなく、写真も多数使用されており堅苦しい感じが全くありません。
(真剣に語っているページももちろんあります。)
幼少時代から現在までの写真や、撮り下ろしの写真などたくさん掲載されています。
直筆のページなんかもあります。
全日本や東レの仲間、家族や友人など、
彼女を取り巻く人たちとの写真も多数使われており、
見ていて自然と笑顔にさせられます。
本当に素敵な人たちに囲まれて今の彼女があるのだなと・・・。
所属する東レのチームメート全員からの直筆メッセージや、
世界のライバル(ヨンギョン、ソコロワ、ガモワ)たちからの手紙には
なんだか感慨深い気持ちにさせられました。
この本を読んでより一層彼女のことを好きになりました。
彼女のファンになり、応援してきて本当によかったなと
そう思わせてくれた私にとっては宝物のような1冊になりました。