クレージーキャッツ 日本一ボックス [DVD]
感激です。「日本一」シリーズはやっぱり最高!ただし、「男の中の男
」入れて欲しかった。この調子でクレージー関連全作品のDVD化を!!次は「時代劇ボックス」かな??
ビッグマネー~浮世の沙汰は株しだい~ DVD-BOX
長瀬智也主演ということで、「どうせ恋愛モノなんだろ?」と思って観ていたのですが、意外や意外、結構本格的に「金融世界」が描かれてます。TV向けに善(一般投資家、預金者)と悪(巨大銀行)という図式を少しオーバーに表現してますが、ラストに向けて繰り広げられる、巨額な資金と緻密な戦略で悪(銀行)を個人が次第に追い詰めていく様は、かなり痛快で、いつもネットの株取引で損している一般投資家として、また、公的資金をいくら投入しても一向に上向かない現在の銀行に対しての不信感を持つ納税者の一人として、思わず見入ってしまいました。
株にはド素人の主人公が、「株の世界」を勉強していく前半部分は、これから株投資を考えている人にも、参考程度にはなると思います。
まあ、実際はこんなに簡単ではないんですけどね・・・
喜劇人に花束を (新潮文庫)
植木 等さん、という喜劇人についての章は、とても細かく、もちろん著者もその周囲の人であったにも関わらず、非常にフラットな目でクールに書かれていて、さすが、という感じを受けました。伝記モノ(この本が出版された当時は生前であったのでしょうけれど)はおそらくその人物に対して非常に強い思い入れがあるからこそのものなのでしょうけれど、それであってこれだけフェアに書かれているのにはかなり驚きを感じます。それでいて自身の影が消えているわけでもなく、ちょっと他では(私の感覚と読書経験で言うと、ですけど)見たことの無いような距離のとり方と公平性です。
もちろん、思い入れの強い人からすると、もっといろいろあるのでしょうけれど、喜劇人「植木 等」のかなり底まで肉薄しつつ、愛情と尊敬を感じさせる周辺記、素晴らしかったです。こういう書き手で笑いに理解ある言葉と文脈と文章で残せる方はかなり珍しいのではないでしょうか。
もう1人の藤山さんについては全く知識が無いのでドンナ人なのかも知らなかったのですが、かなり苦しくも厳しくキツイ生き方をされた方なんだろう、と納得させられました。
そして文庫版での追補として伊東 四朗さん!ココが読みたくて借りたのですが、やはり伊東さんは私の中ではかなり好みの方ですし、小松政夫さんとの掛け合いなんか最高でしたし、私はベンジャミン伊東からの伊東さんしか知らなかったので、この展開が以前の伊東さんを知る方からは驚愕と、小林さんからは絶賛されたのだと知ったのが意外でした。でも伊東さんのはっちゃけ具合と、そこはかとなく漂う雰囲気のギャップ(私にはどこかしら狂気ではない、醒めた、しかし諦観ですらない何かを感じます、にんっ、とか)と、どうしても完全に周囲に溶け込めない何かを抱えているように見えます。
喜劇人の時代の流れと、小林 信彦というフラットな目を持ち、関係を続けていける稀有な観察者の日記のような、それでいて愛溢れる伝記ものに興味のある方にオススメ致します。
日本一のホラ吹き男 [DVD]
勝部義夫という俳優をご存知でしょうか。この人の顔を覚えておくと、この作品が一層笑えます。
冒頭、植木等と田島義文が画面の左右に分かれて言い争う場面で、画面中央奥に立って2人を眺めているのが、この人です。
その後、主人公の行く先々で、画面のどこかにこの人の写っているカットが続出します。いったい何回出てくるのか、DVDで数えてみるのも一興ではないでしょうか。
内容的には説明不要の大傑作だと思います。