宮台教授の就活原論
内定獲得にむけて対策したい就活生が読むと焦るかもしれない本です。
ただし害があるというわけではなく、
「内定(仕事をもっている状態)はゴールではなく、経済的に自立するための手段である」
ということを理解するためと思えば有益でしょう。
読むタイミングとしては大学入学前後が一番ベストかもしれません。
原論というタイトルのとおり、現在の就職活動を乗り切るテクニックではなく
'・「労働にまつわる戦後から今までの文脈の中」で現在の就職が語られていて、
'・「生きるために必要な要素」のひとつである「労働」への向き合い方が語られている
というところが特徴です。
仕事はいつの時代にもありますが、働く意味って結構変わっているんだなーということが
認識できてためになりました(私は30歳目前の会社員です)。
また、昨今「ゆとり世代」の一言で片付けられてしまう学生のデリケートさ、他の
世代との違いを分析してあるので、就職活動生以外もおさえておいて損はないでしょう。
宮台さんは、所属している会社や肩書きにはとくに優劣をつけず、
社会的に評価される肩書きをもつことは、自分の思い描く人生を送るための
手段だというスタンスをとっているので、自由な立場で意見を述べています。
ただし、彼は(一般的にみんなが思う)いいところに住んでいて、
現在の仕事のポジションもユニークなもので、当然経済的にも自立していて、
かつ家族も築いており、趣味も楽しんでいそうで、おまけに著者自身が
(本書の中で感じるかぎり)この状態を好ましく思っている、という、
妬みを買いやすい要素をおおいに持っているため、
この本は賛否両論・・・むしろ批判を受けることが多くなりそうだなーと予想しております。
クイール [DVD]
もちろんクイールはかわいい。
最後の倒れるシーンでは涙もでる。
盲導犬の一生を描いた作品として一応の成功もしている。
しかし、この作品の主人公は小林薫演じるおっさんである。
テレビ版、難波金融道の桑田役そのままに
関西弁で調子よくまくしたてる、小林薫のセリフ、演技は秀逸。
一本調子な感動作でなく、別の観点からも作品が楽しめるような
演出は監督の腕の賜物。
椎名きっぺいの、少し距離をおいて物事に接する演技も味がある。
見て損はない一本。
Dreams Can Go
ご案内させていただきます。フュージョンライトユーザーに最適。ヘビーユーザーには厳しいかも。実際これ聞かなくてもスパイロジャイラ聞いてれば十分に足りる。古川さんが参加してんだから「ハードコアフュージョン」でいきたいところ。ですが市場はそれを許しません。はじけきれない半端なフュージョンはたちが悪いようで。やはり「ファンクネス」+「ジャズテイスト」がうまくブレンドされてないようで、デイブウエックルみたいにはいきませんな。楽曲に魅力がないのが敗因。(9)がまんまデイブウエックルバンド+ジョーダンルーデスもどきでで笑える。傑作には程遠いということで(5点)