左岸 上 (集英社文庫)
辻さんと江國さんどっち先に読むべきか迷ってこっち。確か、冷静と情熱のあいだも先に女性を読んだような。。。 ------ 漸く、上読了。主人公が全然好きになれない上、共感できる部分もなく苦戦。それでも読めたのは、文章が良かったから?冷静と情熱のあいだは感情にも浸れただけに、ちょっと残念。つぎ、下に行くか、辻さんの上に行くか迷い中。
冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)
人間の理性で抑えることの出来る部分を冷静、押さえ切れない熱い想いを情熱と表現されるこの2冊にはとても感動させられました。
8年前に起こった事件!?を境に別の人生を歩み始めたあおいと順正は、全く違う生活を送っていました。その二人の共通点は自分の現在の恋人に、昔の恋人の面影を日々思い描いていたこと。
Rossoでは淡々とした日々を書くのが得意な江国さんの特徴ある書き方であおいの生活を。Bluではちょっと女々しいくらいに優柔不断な順正の過去を引きずる生活を、それぞれがいい味出して書かれてあると思いました。Rossoだけを読んで終わる結末とBluを読むのとでは大違いです。是非2冊を同時に読んでいただきたい。
ACACIA-アカシア- DVD
ストーリーは、たいして、面白くありません。
これが、結論です。
ただ、猪木さんの存在感は凄かった。
ストーリーの中には猪木さんは元レスラー
ということですが、どんなレスラーだったのか?
あまり具体的には描かれていません。
一部、悪役だったという描写が出てきますが。
まあ、いわば、プロレスラーの老後を描いた
ような作風でしたね。
右岸 下 (集英社文庫)
悲しい結末によって、いろんなことを忘れてしまった九の1つ目の人生。
その人生を振り返るように生きる2つ目の人生<下>。
心のさみしさが増え、茉莉への手紙が増え、そしていろんな人が九のもとへ戻ってくる。
きっと人生ってこういうことなのかもしれないと思わせてくれる回想記。
右岸にも左岸にもそれぞれの人生を歩いている人がいて、その運命をしっかりと感じていくのもまた人生。
幼ななじみの茉莉と会い、自分の失った息子に会う。
そして近くに、一緒になっていく運命を最後には手にいれていく。
超能力や回想の場面も多い設定の中でも、しっかりとずっしりと人生の重みを感じさせてくれる作品。