苦役列車
小説、ましてや純文学とは無縁の私ですら、この「苦役列車」は面白くスラスラと読めてしまった。同じ平成という時代を生きる一人のダメ男として、似たようなコンプレックスや願望を持ち、似たような行為をする主人公、北町貫多に素直に共感する所が多かったからだろう。一方で著者の西村賢太氏がインタビューで「自分よりダメな人間がいると思ってもらえれば・・・」と語っていた通りに、「いくら私がダメ人間とはいえ北町貫多よりは余程ましだ」という上から目線で安心して、半分面白がりながら「ほんとにこいつ(北町貫多)はしょうがないなー」と他人事のように読めた事もあるだろう。
もう一つの小説「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」では、文学賞というものを散々コケにして、文学賞を欲しがる作家を俗物扱いしながら、実は北町貫多自身が誰よりも文学賞を欲している一番の俗物だったということを恥も外聞もなく告白している。
このような読みやすい(「読みやすい」というのは西村氏の優れた技量による)純文学の私小説作家の存在は貴重である。読者が抱えている他人に対する卑俗なコンプレックス、嫉妬、妬み、厭らしさなどを吸収し、その代わりにカタルシス、自己の存在の安心感というものを読者に与えてくれるからだ。
鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール
因果応報。悪を行えば悪が返ってきて、善を行えば善が返ってくるというお話です。
それなり感動しますし、素直に読めば、納得できる内容ですが、
あまりにも話しが出来すぎているので、「実話です」と書いてあっても、うそ臭い感じがします。
なお、本書は、全92ページ。
92ページのうち、本文は58ページで、著者本人による解説と後書が27ぺージ、
全体の3分の1が解説という構成です。
愛と感動の真実のストーリーというより、講習会で使う小冊子のような感じです。
ももいろクリスマス in 日本青年館~脱皮:DAPPI~ [DVD]
常に攻めの姿勢、良い意味で手を抜いて長時間のライブや複数開催のステージを回すのもプロですが
彼女達はそれを良しとせず裏ではボロボロになりながらもその時々で全力を尽くす。
その姿は否応なく見ているものに突き刺さり「感動」の二文字を刻み込む。
笑いあり、涙あり、ちょっと計算もあり(笑)そして計算のない全力パフォーマンス。
すっかりやられました、私は彼女達を応援します!
銀の冠碧の涙
まずは体験版をプレイしての感想です。
もちろん攻略データもないままにプレイしたのですが、選択肢の前にクイックセーブをしてから選択肢をクリックするとその選択肢で高感度が上がったか下がったかがその場でわかるシステムだったので失敗ややり直しが少なくて良心的。
ただ、この体験版での選択肢は攻略メンバーのだれか(つまり、目の前にいる複数の中から一人)を選ぶというわかりやすい選択ではなく、一個人との会話の中に会話の選択肢があるパターンばかりだったので、みんなの高感度を上げていたら結婚するはずの「慎一郎」のプロポーズを断る、というEDになってしまった…。
もしかして、みんなに冷たくしないと結婚できない…?
クイックセーブもあるし、次の選択肢まで一気にとばすことができるのも嬉しいです。
なので、プレイシステム的には問題はないかと。セーブもPage1がNo1〜10まであって、Page10まであるので画面を見る限り100件のセーブができるようです。
■購入後の感想です■
全員攻略&全モード攻略しました。攻略キャラ5人が終わったら終了と思いきや、全員攻略後はかなりダークなシークレットルートが開きます。さらにそのルートも攻略後には、マニア系のシークレットルート2が待っています。そして、最後には・・・という二度も三度も楽しめる構成になっていて先が気になります。攻略後最初に開くルートはかなりヘビーで怖くなりました(ルート名で書くと、雰囲気が読めてしまいそうなのであえて伏せますが)・・・。
全体としては、ストーリーの本筋はみんな同じです。個人的には旦那様の攻略は最後がよろしいかと(罪悪感の問題ですが、最初に旦那様を攻略すると旦那様の本心を知って、残りの彼氏たちとのストーリにのめり込めないかも)
他の方からの意見ですが、攻略制限のあるキャラがあるとかないとか・・・。
ちなみに、私は和泉→神尾→浅野→榛名→慎一郎でOKでした。
個人的なキャラのオススメは、最初ヤバそうだけどENDは情熱的な神尾、チャラ男かと思いきや実は無茶苦茶カッコいい榛名です。和泉と浅野と旦那様は想像通りといったところでしょうか。
★が一つ少ないのは、主人公キャラの絵があまり可愛くないこと。男性陣はカッコいいのにスチルに主人公が絡むと「う〜〜ん…」といった気分になってちょっと残念です。
前記しましたが、システムは快適です。選択肢のやり直しや一気飛ばしも可能なので、数人攻略後は1時間もかからずにほかのキャラを攻略可能でした。
最初の5人攻略は意外にもあまりドロドロしていないので、後味は悪くありませんでしたが、その後の最初に開くシークレットルート1は途中から気合いが必要でした(怖)。気になる方は是非、最後までやり込んでみてはいかがでしょう。