十分、娯楽大作として楽しめると思います！
樋口カントクだって、全編を通しての演出はほとんどデビューに近いにも関わらず、
破錠させること無く、巧くまとめていると思います。
（これは俳優陣の“熱い”演技の恩恵もあるのでしょうが…）

ストーリーだって、あの特大ボリュームの原作を、良くもまあここまで抜粋・凝縮出来たものだと感心。
エンターテイメントしながら、しっかりと戦争の愚かさを訴えたりもする。
しかも、SFアニメ風な雰囲気も持ち合わせている。
終盤にかけてのワクワクドキドキ感が気持ちイイです。
そして、クライマックスでは…
泣けちゃいます！

VFXだって、邦画では過去最高峰でしょう！
ミニチュアを多様した撮影はやはり物体感が違います。
（ゆえに、フルCGな場面になるとちょいとビミョーですが…苦笑）

そりゃあ、ハリウッド製のブロックバスター系と比べたら、確かにイタいところもあります。
でも、過去の邦画では味わえなかった感覚があります！

『史実に基ずく感動歴史超大作』でもあるまいし…
もともと福井氏だって、エンターテイメントとして書いていると思うんですが。
本作は思いっきり“娯楽フィクション大作”なんですよ。