バック・フロム・ザ・リヴィング
本物の彼はライヴです。とにかく凄いです。ギター弾きまくりながら、カッティングしまくりながら、JBのように歌ってます。何度も観ていますが、とてもスリーピースと思えないです。そんな彼が最高潮だった時が、このアルバムです。サウンド、ギタープレイ、楽曲、全てが最高に油の乗っていた時です。特に、彼の高校からの友人であるドラマーのブライアン・テッシーは、まさに彼には欠かせない最高にセンスの良い引き立てドラマーです。あまりにカッコイイので、ザックワイルドもソロアルバムで叩いてもらった次第。ロックやっている人は、必聴ですぞ!
スティーヴィー・サラス・カラーコード
1990年、Stevie Salasの1stアルバムです。
Stevie Salasは、George Clintonに見出されてプロの世界に入り、
様々なアーティストのサポート(スタジオ・ライブの両方)をこなしてきた人です。
ギターワークについては、
Heavyでパワフルなカッティング、クリーン・サウンドでのカッティング、
ジミヘンの影響を受けたようなブルージーなソロ などなど、
かなり幅広い範囲で、センス溢れる素晴らしいプレイを魅せてくれます。
特に、「Heavyでパワフルなカッティング」は、Stevieの名刺のような存在です。
リフというより、カッティングです!
普通、Funkって、クリーントーンでカッティングですよね?
でも、Stevieは、歪んだトーンなのに、「豪腕」でカッティング・グルーブを生み出します。(すごい!)
ただ、楽曲・歌メロについては、「まだまだ」な印象です。
楽曲には、P-Funkの影響が強く感じられ、
ファンクロックというよりも、むしろ「ヘヴィー・ファンク」の色合いが強いです。
その「ヘヴィー・ファンク」をベースに、ロック風 or ブルージーなギターソロが絡む感じです。
曲によっては、「ジミヘン趣味モロ出しなロック風Prince」を思わせるものもあります。
サウンドは、80's風で、結構、空間系エフェクト(ディレイ)がかかっています。
個人的には、このエフェクトは、「ギターの切れ味を劣らせている」「不要」と思います。
(まあ、当時は、こういうサウンドが普通だったわけですが。。。)
後のSalasの作品と比べると、まだまだ、模索中な感じがします。
「Stevie Salasファン」向けのアルバムだと思います。
「Stevie Salas初心者」の方は、
まず「Back from the Living」(STEVIE SALAS COLORCODE名義の2nd)を聴くことをオススメします。
エッセンシャル・スティーヴィー・サラス Vol.1
2006年、Stevie Salasのベスト盤(2枚組)です。
Stevie Salasは、
STEVIE SALAS COLORCODE、Stevie Salas・ソロ名義、その他サイドプロジェクト的なものがあり、
リリースタイトルも、かなり多いです。(働き蜂です。)
「そんな中、いいガイドになるのが、このベスト盤!!!」と言いたいところですが。。。
選曲は、90'sばかり、つまり、90's ベストです。
2000年以後の作品からは1曲も入ってませんし、新曲もありません。
HARDWAREの曲は無し、日本でのLive盤からも無し、です。
レアトラックは、「Back from the Living・US Version」から(2-5)くらい。
もうちょっと枠を広げると、「Electric Pow Wow」から3曲、NICKELBACKから1曲、「Alter Native Gold」から2曲、といった感じです。
。。。個人的には、2枚組のボリュームが、あまり生かされていないように感じます。
「Stevie Salas初心者」「1タイトル持ちたい人」の場合、音源は90'sばかりという点を了承済みなら、Good!だと思います。
一方、「既に90'sのタイトルを数枚聴いているファン」には、あんまり。。。
(評価は、ベスト盤なので「☆-1」させていただきました。)
(参考)
日本盤は、ボーナストラックでLive・6曲収録です。(Disc 1-13,14,15、Disc 2-13,14,15)
全6曲とも、「Paris Bootleg」(1997)からのLive音源です。