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まちわび まちさび
ミト(bass)、原田郁子(vocal、keyboards)、伊藤大助(drums)の3人組のユニット「クラムボン」の2nd Album。1stから引き継がれた「クラムボンならでは」、としか言いようのない不思議な魅力は、本作でさらに発展した形で表現されている。ミトさんによる曲は「ポップ」と言うにはおとなしすぎるけれども、絶対に「バラード」ではない。あえて書けばやっぱり「jazzy」なのだけれども、純粋な「jazz」でも決してない。そんなとらえどころのない不思議な曲に、さらに不思議な原田郁子さんの歌詞が、そしてさらにとらえどころのない原田さん自身の声によってのせられる。本当に不思議な不思議な一枚。
言葉の語感を大事にしている「ドギー&マギー」、「まちわび まちさび」、「シカゴ(病み上がり)」。
悩める現代人に共通する心情を描いた、にしてはそれでもあいかわらずの不思議な曲調と歌詞で聴く者を深い思索の世界へと誘う「君は僕のもの」、「月食」、「大貧民」、「ミラーボール」、「EPIC」、「090」。
「でしゃばりすぎず かかわらずに
でも貧しすぎず まんなかでいられたら
でしゃばりすぎて あっけなくまっさかさま
そんなみじめは まんなかにはないもの」…「大貧民」
「こえをください いま 変わらないこえを
こえをください また 飛びこめるように
追い風うけて もう もどれないところ
こえをください また 飛びこむから
波のなか 飛びこめるように」…「090」
今、夢を持っている人、自分探しを止められない人、「クラムボン」の曲の世界は、そんな人たちに、あるときは勇気を、そしてあるときは癒しを与えてくれます。
ちなみに、歌詞カードもまた、不思議な不思議なものに仕上がっています。それがどんなものかは、実際に手に取ってお確かめください。
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月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures)
冒険小説風の表紙。
ビクトリア朝時代の2大文豪「ディケンズ」と「アンデルセン」
クリミア戦争、そして従軍看護婦として活躍した「ナイチンゲール」
そのほかにも当時の有名人がたくさん出てきますが、
まぁ、それはほんの味付け程度で。
物語の核は月蝕島に現れた氷漬けの帆船。
この帆船をめぐって
主人公ニーダムとメープル、そして2大文豪が世にも恐ろしい
経験をする。
中盤から後半にかけて一気にたたみこむかのような
展開にちょっと付いていけなくもありましたが
全体的に怪奇小説としては
面白く読めました。
「ディケンズ」や「アンデルセン」はこんな人物だったのか?
そんな思いもありはしましたが
この二人無くしてはこの物語は進行しないので。
冒険小説というより怪奇小説。
史実とは異なるけれど、そこはフィクション。
楽しく読ませてもらいましたね。
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文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母
萩尾先生がデビューされてからもう40年…自分の人生と重ね合わせて
感慨を覚えるファンの方も多いことでしょう。
この「文芸別冊」は幻の作品、デビュー以前の習作、漫画家仲間の「モー様」評
(山岸涼子先生の「彼女は私が初めて出会った天才だった」という言葉が特に印象的)、
マネージャー城章子さんの証言、仕事場や愛猫たちのお写真、
2万字ロングインタビューなど、実に盛りだくさんで贅沢な内容です。
なかでもきわめつけはご家族(御両親、お姉さん、妹さん)のインタビューでしょう。
いまだかくしゃくとなさっている堂々たるご両親のお写真を拝見し、
インタビューを読んで失礼ながら「ああ、モー様の一部の作品は、
この御家族なくしてはあり得かったのかもしれない」と感じてしまいました。
御両親との葛藤は作品を生む原動力にもなられたようですが、
それを包み隠すことなくお話しになる御家族も、強い方たちだと思いました。
さらにイタリアのジョルジョ・アミトラーノ氏、アメリカのマット・ソーン氏という
異なる文化背景を持つ方々の萩尾評も実に鋭く適切であることに驚きました
(ソーン氏の寄稿にはある意味で衝撃的な記述もあります)。
萩尾作品は、日本という枠を超えた普遍性を獲得しているのかもしれません。
日本の漫画界にはかり知れない大きな影響を与えた萩尾先生。
これからもお元気で、さらに優れた作品を生み出していただきたいと願うばかりです。
そして最後に…オールド・ファンの愚かしい願いかもしれませんが、
できればユーリ、オスカー、エーリクのその後を描いていただきたい…
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ヨガダイアリー2011年版(本体のみ)
毎日の月の満ち欠けが分かります。
雨が降っていても、『今日は半月か・・・』という感じで。
期待していた程の情報量はなかったような気がします。
もしくは、欲しかった情報がなかったというところですかね。
毎週のように、ヨガや体に関するコメントが載っています。
季節に合わせたコメントになっていて、役に立つかもしれません。
毎週、新しいコメントを見るのが楽しみです。