愛という名のもとに
わたしが好きな役者の唐沢寿明、江口洋介が出演したドラマ。
7人の学生仲間が社会人なって、今まで共有しあっていた人生が各々の人生に移り変わる苦悩を描いている。
わたしにも4人の学生時代の親友がいる。これは高校までの友人とも社会人になってからの友人とも違う、かけがえのないものだ。きっと人生観が育むころでもあったし、受験もなく時間も充分にあるころだったからだろう。一緒に笑い、一緒に悩んだ。
「愛という名のもとに」の登場人物たちも、いつまでも友達気分ではあるけれども、いつまでも信頼しあえる「仲間」として互いの人生を理解しようとする。ノベライズを読むとドラマの感動が何度も甦ってくる。本を読んでいるのに日向敏文の音楽が聞こえてくる。
ぜひドラマも小説も見て欲しい。DVD化されればぜひ購入したい。
愛という名のもとに〔1〕 [VHS]
たまたまテレビで再放送で見て、思わず心奪われてしまいました。一見友情をテーマにした青春ドラマ。その手のドラマの総集編じゃないかと思ってしまうくらい、青臭いセリフの連発なんですね。ですが、なぜ見入ってしまうのかと考えてみると、残酷なほどちゃんと現実を描いているからかなと思ったんです。大学を出て世の中で現実に直面し、そんな時にイノセントな思い出を共有する大学時代の友人たちが励ましあう風景、これがこのドラマの基本形でしょう。ストーリー中の出来事を悪いことといいことに分けてみると、悪いことは私たちが日々感じている現実なんですね。仕事がうまくいかない、不倫、個人主義などいろいろ出てきます。そうするとすぐに友人たちが集まって、励ましあう。ドラマ全体を友情に覆われているように見えるけれども、その下に存在する現実をしっかり見せています。野島伸治の鋭い目線を感じますね。つまり、厳しい現実と友情という理想(幻想?)の両方が含まれているところに、このドラマが見ている人の心をつかんで止まない理由があったんだと思うんです。見ている人は、このドラマで描かれる「悪いこと」の方が自分の生活と同じだということを無意識的にわかっている。だけど、もしかしたら友情に満ちた親友なんていう理想もあるのかもと、錯覚してしまう。ここに二重性があって、このドラマのコアの魅力になっているんでないかといのが私の考えです。驚いたことがもう1つあって、それは彼らの友情にさえ二重性があったこと。妊娠した洞口依子が「チョロと私って、仲間の中で、将棋で言えば歩みたいだって話してたよね」というセリフが第11話にあります。そう、彼らの友情は一枚岩ではなく、そこには序列や優劣がある。なんて厳しい現実だろう。こういう矛盾に満ちた、決して幸せにおぼれることができない人間像をトレンディードラマとしてポップに仕上げた野島伸治はすごいと思います。
Born in 1952 - 愛の世代の前に
それくらい浜田省吾の数ある作品の中でライブ向きの曲が多く収録されています。それもそのはずで発表された当時「無謀」といわれた武道館公演を控えて作られた力作ですからね。でも制作期間は恐ろしいくらい短かったらしいのですが・・・というわけで手にとって聴かれてもきっと自分好みの曲が見つかるはず。ただ発表が1981年ですから、初めて聴くとサウンドやヴォーカルスタイルに違和感を感じてしまうかもしれません。やっぱり初めてなら「History~」が妥当な選択だと僕は思います。
全部歌えるよというのは珍しくないでしょう。でもいわゆる町支さんパートを口ずさんでしまう・・・ラストショー。